December 2007


(本文原載於CineMagaziNet

においの印象

私が初めて台湾を訪れたのは2000年5月の終わり頃で亜熱帯の台湾ではすでに夏の季節に入っていて、中正国際空港の到着ロビーに出た時、何か物を蒸したような独特のにおいがあった。空港からは台北行きのバスに乗ったのだが、薄い緑の床に紺色のシートが並んだ薄暗い車内には湿った黴のようなにおいがあって、窓を通して初めて見た台湾の風景はそのにおいと共に記憶されることになった。台湾では風景が人間あるいは人間の生活と強く結びついているように感じたのだが、それは場所のにおいとも関係があるように思う。のちに台湾で映画を撮ることになった時、どうすればこのにおいと共にある場所の感覚や人間の生活を映像で捉えることができるのかについて考えさせられることになった。 (more…)

(本文原載於CineMagaziNet)
日本で台湾人監督が映画を撮ること 侯孝賢『珈琲時光』/

台湾で日本人監督が映画を撮ること 藤田修平『寧静夏日』/

アメリカでカメラ・オブスクラを見ること/ (more…)